
ネットフリックスが15日、スタジオジブリのアニメ映画「火垂(ほた)るの墓」(1988年、高畑勲監督)の配信を開始すると発表した。昨秋から、海外では先行配信していたため、日本のファンからは配信を切望する声が上がっていた。ジブリ作品としても国内初のネット配信となり、日本では、7月15日から配信開始とのこと。
ネトフリでは昨年9月16日、日本以外の約190カ国・地域で配信を開始。開始1週間で計150万ビュー(総視聴時間を作品の時間で割った数値)を記録し、非英語映画の世界ランキングで7位を記録している。英語圏のレビューサイトでは「二度と見たくない傑作」「ウクライナやガザの状況と重なる」などと数多くの感想が書き込まれたとのこと。
新潮社によると「日本でも配信してほしい」と望む声がSNSを中心に相次いだとのこと。実際、海外配信が始まった月のDVDの国内売り上げは、前月の5倍ほどに急増している。国内配信に慎重だった同社の姿勢を変えるきっかけのひとつになったとのこと。
これまで「火垂るの墓」は、ジブリ作品を扱ってきた日本テレビ「金曜ロードショー」で夏に放送されていた時期があったが、高畑監督が亡くなった直後の2018年4月の追悼放送を最後に途絶えていた。映画館などでの復活上映を個別に許諾した程度だったとのこと。
ネットの声
「この作品は正直、繰り返し見れるものではありません。 やはり戦争のむごさ、悲惨さを物語る悲しき作品だから 何度見ても涙が勝手にあふれ出てくるし、心が痛む」
「道徳とかの時間で取り入れてほしい、後世に伝える必要がある作品だと思います」
「この作品は視聴率関係なく、テレビで毎年放送して良い作品だと思っています。Netflixだけなのは悲しいですが、配信決定されて本当に良かったと思います」
「私自身何度も観ていますが、気楽に観れる作品ではない。むしろ、観る側にも真剣さが必要な作品ではないかと思っています」
「小学校低学年の頃、地上波のテレビ放送で初めて見ました。いい意味での「トラウマ」であり、大人になってらもう一度見ようとは思えない作品です」
「この作品、再び観るのは正直キツいです。変な表現ですが観たくないとすら思います。 ですが「勇気を出して」必ず観ます。 年を取るにつれ戦争というものの悲惨さに向き合っていこうと思います」
「ジブリが作った作品の中で後世に残すべき作品の1つであることは間違いない」
「一度観れば、胸に深く突き刺さる。何度も繰り返して観るような作品ではない。1度見ればいい。1度しか見たくない。 それでも多くの人に観てほしい。戦争の悲惨さ、理不尽さ、残酷さは、こうして作品を通じて後の世代に伝えていく必要がある。忘れてはいけない出来事を、確かな記憶として残すために」
「あの映画を観た後は精神的にドドーンと落ち込む。救いようの無いラスト、それを観て冒頭のところと繋がった時の心が締め付けられるような悲しみ。観るのが初めてでは無い人は冒頭の辺りから涙ぐむ人もいるだろうと思う」
「「はだしのゲン」と一緒で何度も見るべき、見られる映画ではない。でも、世界中の全ての人たちが1回は見なければならない作品」
「戦争によって、人間が醜く変容していく様が子供の気持ちを通して訴えてきますよね。 二度と見たくない傑作というよりも、大人でも辛くて二度はなかなか見れない作品ですね」
「小学生の頃、毎年強制で観せられて、完全にトラウマです」
「観たことのない方は是非一度観てもらいたいものだ」
など様々な声が上がっている。