
「フルーツダイニングパレット(8010)」を運営する「パレット」(栃木県宇都宮市下戸祭2丁目)が宇都宮地裁から破産手続き開始決定を受けたことが5日、帝国データバンク宇都宮支店と東京商工リサーチ宇都宮支店の調べで分かったとのこと。
開始決定は4日付で、負債は2024年6月期末時点で約2億1500万円。栃木県内でフルーツサンドの人気を広める先駆的な店として知られていた。
パレットは1898年に果物店として創業。西洋料理のレストランを経営し、宇都宮市内に3店舗(下戸祭店、パセオ店、宇都宮美術館店)を展開していた。
看板商品は、新鮮なフルーツと生クリームをパンではさんだフルーツサンドで、両支店によると、ピーク時の2021年6月期には売上高2億5900万円を計上していたそうだ。
一方、店舗運営や事業展開とともに設備投資がかさんだこと、人件費などの維持管理費の増加などがあり、販売価格への転嫁を行うことができず、慢性的な赤字体質で資金繰りが逼迫し事業継続を断念したとのことだ。