キットカットやM&M’s®の販売元であるマース(Mars, Incorporated)は23日、M&M’s®公式インスタグラムで、公式キャラクターのスポークスキャンディー(広報キャンディー)の起用を無期限で停止すると公表した。メッセージには「キャンディーの靴(ハイヒール)でさえ、二極化する可能性があります」とあり、どうやら世界を分断させたくないからとの理由で降板を決めたようだ。
M&M’s®はアメリカ合衆国のチョコレートブランドの一つで、1941年に販売開始され、今では100カ国以上で販売されている。特徴的なキャラクターは、スポークスキャンディー(spokescandies)と呼ばれており、赤、青、黄色、オレンジ、緑の5色の中で緑が唯一の女性キャラクターであったが、時代の流れとともにブラウンやパープルといった女性キャラクターが追加されていった。
この降板劇の背景には、同社が昨年1月に行った「すべての人たちに居場所があり、社会をインクルーシブだと感じられる」ためのグローバル戦略に対する保守派の不満が影響しているとみられている。
グローバル戦略の一貫として公式キャラクターのイメージチェンジをしたところ、女性キャラクターのヒールの丈が低くなったり、スニーカーに変更されたことに対し、保守派政治コメンテーターのタッカー・カールソンが「セクシーじゃない」と批判。「キャンディーの靴(ハイヒール)でさえ、二極化する可能性があります」とは、このことを指すのではないかと言われている。
マース社の世界を分断しないための配慮に「くだらない」と失望の声
これに対しネットの反応は…
「Worst marketing decision ever. (史上最悪のマーケティングの決定)」
「Did you SERIOUSLY give in to Tucker Carlson? (あなたは本気でタッカー・カールソンに負けたの?)」
「BRING BACK THE SPOKESCANDIES! (スポークスキャンディーズを取り戻せ!)」
「The green m&m was my sexual awakening don’t take her away (緑のm&mは私の性的目覚めだった。彼女を奪わないで)」
「くっそしょーもな」
「うるさい世の中になったよね。」
「またポリコレ棒かよ。いい加減にしろ」
「なんでもかんでもジェンダーに結びつけるな。逆に多様性が無い。」
「ひどくない?何年働いたと思ってんの?」
「好きな菓子のキャラを意味不明な事情に巻き込まないでほしい」
「くっそどうでもいいことで争ってて草」
「こいつら好きだったのに…」
「セクシーじゃないからって、、セクシーだったらまた騒ぐくせに」
「なんだか、変な時代になったな…」
…と、世界中からブーイングが起こっている模様だ。