2023年の第74回『NHK紅白歌合戦』にも出場し、現在大人気のバンド『Mrs. GREEN APPLE』が6月12日、コカ・コーラCoke STUDIOキャンペーン・ソング「コロンブス」のミュージックビデオをオフィシャルYouTubeチャンネルで公開したが、内容について人種差別的だとの指摘が殺到し、大炎上している。
今回公開されたミュージックビデオでは、大森元貴(vo,g)がコロンブス、若井滉斗(g)がナポレオン、そして藤澤涼架(key)がベートーヴェンといった歴史上の人物になりきり、島に住んでいた原住民の類人猿たちと交流する内容となっているのだが、類人猿を人力車の引き手として酷使しているシーンなどがあり、過去の植民地支配や西洋中心主義を想起させるとして大炎上する事態となっている。
アメリカ大陸を発見した人物として英雄とされてきたコロンブスだが、近年は侵略者や奴隷商人として批判的な声も多数上がっており、「偉人」として扱うことが問題視されるようになっている。
【追記】13日14:30頃にミュージックビデオが削除され、バンドの公式ホームページは「Mrs. GREEN APPLE 「コロンブス」ミュージックビデオ公開停止に関して」と題し、
「6月12日にMrs. GREEN APPLEの新曲 「コロンブス」のミュージックビデオを公開いたしました。
本映像はMrs. GREEN APPLEの所属レーベルであるEMI Recordsと所属事務所Project-MGA で制作いたしましたが、
歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていたため、公開を停止することといたしました。
当社における公開前の確認が不十分であり、皆様にご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
今後はこのような事態を招くことのないよう細心の注意を払い、皆様にお楽しみいただける作品をお届けしてまいります」
とのコメントを発表。
今回、ミュージックビデオが公開中止のお蔵入りとなったが、最悪の場合、楽曲の発売中止の可能性も浮上している。
これは…物議を醸すMVに衝撃
今回の事態に、ネット上には
「最初から最後まで全ての瞬間がアウト」
「誰かこれを止める人いなかったのか」
「誰か止められんかったんかってぐらいど真ん中の差別表現で流石に笑う」
「「海外から正式に抗議される前に、早く取り下げた方がいいと思う」
「携わった関係者全員でこのアーティストを社会的に抹殺するために結託したって言われてやっと納得するレベルのやばさで草」
「コロンブスの開拓者精神ってすごいよなあ!←まだギリわかる 猿を教育するmvにしよう!←これやばすぎる」
「侵略全肯定ワロた」
「大変なことになったね」
「仮にゴリゴリのレイシストだったとしても 西洋風の衣装着せて猿に文明教えたり 人力車引かせて奴隷みたいに扱うとなんて 表現思いつかないって どうかしてるってマジで」
「先住民を猿の着ぐるみで表して、コロンブスがその「猿」に「文明を学ばせ」たり、侵略者の乗った車を引かせてる描写になんでGOサインが出たんですか……信じられない……」
「たくさんの人が制作に携わっただろうけどその誰も止めずこれが世の中に出てしまったのが一番やばい」
「清々しいほどの人種差別MV MV撮っててこれはおかしいとかまずくないって声は出なかったのか…」
「一番えぐいのがこの曲のスポンサーがアメリカのコカ・コーラであること」
「これもうコカコーラあるいはその背後にいるアメリカが今日もこれと同じことやってますよっていう高度な皮肉だろ」
「今まで何度も自分を救ってくれた、大好きな人が批判されるのを見たくない… 早くなにかしらの対応をしてほしい」
「学がないからMV見て今回もめっちゃいい曲じゃーん!ってなってたけど180度見方が変わったわ。 無知って恥ずかしい。 子供の頃何に役立つんだよ〜なんて思ってたけど大事なんだなって反省」
「これを見た学生のファンが「えっ何が駄目なの」って世界史の勉強をしだす。以外にいいことが見つからないな…」
といったコメントが殺到している。