日本最大級の匿名掲示板「2ちゃんねる」の開設者で元管理人の「ひろゆき」こと西村博之氏(47)が25日、自身のX(旧ツイッター)にて「日本は警察官が現行犯を射殺出来ます」と発言。それに対し医師・弁護士の資格を持つ立憲民主党の米山隆一衆院議員(56)が「出来ません」と一刀両断。ひろゆき氏の一連の投稿の誤りを指摘し、彼を有識者のように扱うメディアを批判した。
ひろゆき氏は、京アニ放火殺人事件の青葉真司被告への死刑判決をめぐり、いつものように一般の方々とレスバトルを繰り広げる中で「「人を刑に定めることは裁判官やないとできん。」嘘です。日本は警察官が現行犯を射殺出来ます。現場の警察官が死刑を下す事を法的に国は許容してます。」と発言。それに対し米山隆一衆院議員が「出来ません」と一刀両断。きちんと法的根拠に基づいて、ひろゆき氏の発言の誤りを指摘し訂正した。
また、「要するに警察官が犯人を射殺しうるのは、あくまで正当防衛若しくは緊急避難等としてであって、死刑の執行としてではありません。」とまとめた後、「自らが知りもしない刑事手続きについて、何の根拠もなくこういう誤った情報を流し訂正もしない、ひろゆき氏は、本当に如何なものかと思います。TV局はこの様な人物を識者の様に持て囃すのは、TV局の社会的責任として、本当に止めるべきだと思います。」とメディアの責任についても触れ、その在り方に疑問を呈した。
米山氏の指摘に、ひろゆき氏は反論することなく無言を貫いており、現在ひろゆき氏の発言にはコミュニティノート(Xでより正確な情報を入手できるようにすることを目的に作られた機能で、誤解を招く可能性があるツイートに、Xユーザーが協力して背景情報を提供することができる)がついている状態だ。
それだけでなく、このひろゆき氏の発言は一般人のみならずインフルエンサーの高須克弥院長、暇空茜さん、井川意高さん、moldさん、Shin Horiさん、愛国心はなまけ者の最後の逃避場さん、藤倉善郎さん、町山智浩さん、ねこのメさん、ystkさん、能川元一さん、CDBさん、唐沢俊一さん、堂本かおるさんといった錚々たるメンバーからも総ツッコミを食らっており、かつて論破王の異名を思うがままにした威厳は見る影もない様子だ。
ひろゆき、あらゆるインフルエンサー達から総ツッコミされてしまう
これに対しネットの反応は…
「さすか、ひろゆきキラー」
「米山氏の政治的見解にはこれっぽっちも賛同しないけど、これは米山氏が正しい というかひろゆき氏、いくらなんでもそれはない]
「面白い議論だね。米ちゃんは規範やお題目と現実の区別ができてないし、ひろゆきは例外と普通の運用の違いが見えてないし。」
「これは米山氏が正しい。結果的に犯人を射殺したとしてもそれはあくまでも正当防衛や緊急避難の範疇であって刑の執行とは明確に異なる。」
「根拠や背景をばっさり省略して「見かけ上、起きること（死）が一緒なら区別する必要ない」というポリシーで物事を単純化して思考の『効率化』をするひろゆきは、そのせいで愚かな人には賢く見え、普通な人には危うく見えるのかも」
「ひろゆき氏が中学生レベルの知識も持ち合わせていないのは仕方がないこととして、問題は氏を「論客」かのように受け入れてしまっている社会の方にあると思う。日本語ネット社会の知的環境にとって、無益を通り越して有害ですらあると思う。」
「彼が全てにおいてデタラメな知識をばらまいているのは周知の事実な訳だから、それを知ってか知らずか識者扱いで重用するメディアは彼以上に有害」
「なんか最近のひろゆきってすごいおざなりだよな。」
「解釈違いだね。」
「『ワイルド7』の読みすぎ」
「こういう最初から最後まで間違ってる法律論からしか得られない栄養あるよね。」
「あんまりみんなしていじめんなよ。ひろゆきだって間違うことぐらいあるだろ」
と、さまざまな声があがっている。
