フジテレビ人気番組『逃走中』の撮影中にトラブルがあったとして、6日、番組制作会社「フジクリエイティブコーポレーション」(以下FCC、東京・江東区)は、謝罪声明を発表した。
「この度の撮影現場に関する記事につきまして、日頃よりご協力、ご支援いただいております皆様には、大変ご心配とご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。また、撮影現場の近隣住民の方にご迷惑をおかけしてしまったことを深くお詫び申し上げます。今後このような事の無いよう、スタッフの指導を行うとともに徹底してまいります」とのこと。
このトラブルに関しては今月2日に都内で撮影があり、その現場でマンションの出入り口をふさいだり、敷地を無断使用したりしていたとして、住民の怒りを買ったと6日、一部で報じられている。
被害の状況、警察も出動
被害にあった都内在住の男性によると、
「大所帯の撮影クルーがいて、自宅に入ろうとしたら、ディレクターズチェアや撮影機材が置かれて入り口をふさいでいた。スタッフに許可を取っているのか聞いて許可証を見せてもらったら、それは別の道路の使用許可を取ったものだった。指摘すると“他にも取っている”と言うので提示を求めましたが、出てきませんでした」
撮影現場にはサングラスにスーツ姿の人物や、肘や膝にサポーターをつけ、スーツ姿の男から逃げるような人物がいた。どう見てもあの人気番組『逃走中』のロケだとすぐに男性は気がついたとのこと。
「実際に逃走中のゲームの撮影ではなく、回想シーンか何かの撮影でした。スーツ姿と、サポーターをつけた人という2種類の演者とスタッフがいました」 と男性は言い、本当に許可が取られた撮影なのかわからないため、警察に通報したそうだ。
「所轄の警察署に電話し、警察官も出動しました。私の通報以前にも別の方から110番通報が入っていたそうです。スタッフは警察官が現場に到着するまでもずっと撮影を続けて……。撮影だけではなく、マンションの敷地にスタッフが入っていたので、それは公道の使用許可と関係ないので入るなとも伝えました」
スタッフらは聞く耳を持たず
マンション住人からの苦情を聞きつつも撮影を強行した。
「許可を得て適正に撮影される分にはまったく問題ないと思います。ただし、ルールから逸脱しているにもかかわらず撮影を続行するのは……。公道は誰もが使う“みんなの道路”だと思いますが、撮影のためのものではない。にもかかわらず“みんなの道路なんだから撮影してていいじゃないか”みたいな話をされて」
と男性は続け、メディアの仕事に就いた者は“治外法権”と思っているかのような発言はほかにもあったと言う。
「“あなたたち一般人の話は……(聞かない)”、“みんなの道路なんだから撮影してていいじゃないか”みたいなことも言われて」
男性は、用事があったので途中で現場から離れが、後から「警察からも連絡があって大変怒られました。今後は気をつけますので」という報告をスタッフから電話で受けたそうだ。
ネットの声
「テレビ局は何をしても許される。勘違いも甚だしい」
「共有物だから自分が好き勝手出来るんだって考えの人は社会生活向いてないよ」
「相変わらずクソ」
「この番組何が面白いのか分からないです…しかもこんな常識が無い人たちがやってるなんて…需要ってあるのかな」
「テレビの制作会社って、“テレビ”に関わっているだけで、ただの普通の会社だという自覚が無いんだろうね」
「24時間テレビと逃走中はもう打ち切りにしてくれねえかな」
といったコメントが寄せられている。