店の常連だけに許される魔法の言葉、「いつもの」。
憧れはするものの、なかなかハードルが高い「いつもの」。
たとえばもし、“今日だけ”その店の常連になれるとしたら。
「いつもの」、頼んでみますか?
誰かの人生、お借りします
そうポストしたのは、ノムラ(@nomu1010)さん。
めったに行かない中華屋さんで「いつもの?」と突然聞かれたそう。
常連さんに似ていたのか、ノムラさんは好奇心を抑えきれず「いつもの」を頼んでみることに。
「いつもの」で出てきたのは餃子の大盛(10個。並盛は6個)とビールの小瓶。
そして会計時にメニュー名を知ることになる「チャンポン麺」なるもの。
ノムラさんによると、
チャンポン麺とは別に野菜そばというメニューもあって、どう違うのか聞いてみた。
・チャンポン麺…醤油スープ+野菜炒め、濃い味
・野菜そば…塩スープ+茹で野菜、あっさり同じ600円だけど似て非なるものとの事。
野菜そばに玉子が入ると五目そばになるのかな。
とのこと。
滲み出る文才
エピソードもさることながら、その文章はどこか心地よく、引き込まれるものがあります。
このポストは投稿から間もないわずか3日の間(記事作成時)に、13万件を超える「いいね」が。
Xでは多くのコメントが続々と寄せられています。
💬誰かの人生を一時的に借りる。
好奇心がくすぐられる。
💬星新一のショートショートの一文みたい🙂
💬おもしろい、読ませる文章だな
孤独のグルメ的な淡々と進むけどクセになる話だった
飯も美味しそうで行ってみたい
💬いつもの?」と聞かれると「人違いです」と答えてしまうのでこういう体験できないけどお店も文章もめっちゃ魅力的
💬どうなるかが分からないを楽しむ…
食事以上に「不安と好奇心を味わう」心の余裕に脱帽だ
常連さんご本人の「でしょ?美味いんだよ」という声が聞こえてきそうですよね。
殺伐としたSNSの中にあって、ノムラさんの自然体かつ心の余裕があらわれたエピソードと文章が、多くのユーザーを惹きつけているのかもしれませんね。
💬まるで文芸誌に寄稿した有名作家のエッセイかのような上質の読み応え
ポス主氏が見知らぬ常連さんのオーダーを追体験すると同様に本ポストを読んだ我々もまたポス主氏の奇特な体験を享受できるという、幸せな「入れ子構造」に魅せられました
私もいつか「いつもの」、言ってみたいです。
ごちそうさまでした。