プロ野球・広島カープのエースとして通算213勝を挙げ、抜群のコントロールから「精密機械」の異名を取った北別府学氏が16日、死去した。65歳。
現役時代、沢村賞2回(1982年、1986年)、最優秀投手2回(1982年、1986年)、最多勝利2回(1982年、1986年)など、数々の栄誉に輝いた北別府さん。引退後も解説者として活躍していたが、2020年1月20日、2年前に成人T細胞白血病と診断されていたことを公表し、長期間の入院治療に。同年6月28日には、感染症からくる敗血症を患っていること、23年2月4日には帯状疱疹に罹患したことを妻の広美さんがブログで公表していた。
12日に更新された北別府さんのブログには…
北別府さんのオフィシャルブログは12日更新回が最新のものとなっており、タイトルは「もうすぐ父の日だよ、がんばれ‼️」というもの。妻の広美さんが投稿した同ブログには、「父の日よりずっと前に子供達が父親のために用意してくれていたもの」との文章と、子どもたちが用意したというリクライニングチェアの写真が。
続けて「主人が闘病することになってから座り心地の良いリクライニングの椅子を求めて何台買い替え事でしょうか」「きっとこれは気にいる!と子供達が見つけてきてくれましたがその頃にはもうずっと布団から起き上がれなくなってきていました」「父親をここに座らせてあげたいという思いの詰まった椅子」「この椅子に座れなくとももう一度帰宅させてあげたいという思いで毎日、拭いています」「長年に渡り応援してくださっている方から現役時代の応援しゃもじを頂いたので病室に飾ってきました」との文章がつづられ、「皆さま、いつも心のこもる応援を頂きまして本当にありがとうございます」とのお礼の言葉で締められている。
多くのファンからのコメントが相次ぐ
ネット上には
「球界の偉大なエース謹んで御冥福をお祈りいたします」
「ただただ悲しい」
「悲しいです。ボール半分でストライクゾーンに 出し入れができると言われた正確無比のコントロール で、広島の大エースとして君臨。解説でも活躍 まだまだ生きてほしかった」
「っと悪くて闘病生活長かったと聞いていました。 大変残念です。 65歳、若すぎます」
「今頃は、天国で津田恒実さんと再会されているのでしょうか…? (津田さんの奥様の著書で、北別府さんとのエピソードが複数採り上げられていたのが今も印象に残っています) 謹んで、北別府さんの御冥福をお祈り申し上げます」
「ひとつの時代を作った名投手。 長患いから解放されて、ようやく楽になれたと思いたい。 ご冥福をお祈りします」
「80年代を代表する投手でした。投げればまず負けないという印象が強かったです。ご冥福をお祈りいたします」
「とても残念。闘病生活はさぞ辛かったでしょう。 北別府さんが苦しみから解き放たれたと思いたい。 ご冥福をお祈りします。ありがとうございました」
「これはびっくり。当たり前のように元気にお過ごしかと思ってました。ご冥福をお祈りします」
「奥さんの発言を伝え聞いていると 正直状況は良さそうじゃないんだなぁとは思ってたけど、残念です」
「まだ早いよ。 引退してからもストライクアウトでパーフェクトをするくらいの精密器械と呼ばれたそのコントロール。 北別府さん以降にあれだけの絶妙なコントロールをするピッチングを見たことはない」
などの悲しみの声が相次いでいる。
北別府学オフィシャルブログ