
終戦から80年の8月15日に「金曜ロードショー」(日本テレビ系、午後9時)で、アニメ映画「火垂るの墓」が7年ぶりに地上波での放送が決定。
スタジオジブリは、国内初の配信も決定しており、現在再び注目を浴びている。
金曜ロードショーは1985年10月にスタートし、翌86年初放送の「風の谷のナウシカ」を皮切りに、多くのジブリ作品を繰り返し放送してきた。
「火垂るの墓」も89年以降、1~4年おきに放送しており、これまでに計13回放送していた。だが、2018年4月13日に高畑勲監督の死去を受け、追悼として放送されたのが最後になっていた。
「となりのトトロ」や「ナウシカ」など、ほかの定番ジブリ作品は変わらずに再放送を重ねていたが、「火垂るの墓」に関しては、7年もの空白が続いていた。SNSを中心に様々な臆測が飛び交っており、時には「放送禁止になったのでは」という意見が拡散されたこともあった。
ネットでは
「子どもの頃に金曜ロードショーで観て、悲しすぎて辛すぎて二度と見れないトラウマとなっています。 ただ、今は子どもを持ち、いつかは子どもと一緒に観たいと思っていました」
「既に観たことがある人も是非この機会に改めて観てほしい」
「確かに一度見たらトラウマになるこの作品。 苦情を恐れてるのか分からないが7年間も放送されてないのは正直びっくりしました。 だが、戦後80年経っても放送しないって事にならなくて良かった」
「戦後80年かつ終戦記念日の放送、とても意味のあることだと思います」
「アメリカでもNetflixで配信されるようになって、「効果が一生続く」と話題になっていましたね。 とても重い内容ですが、確かにこの映画を観るかどうかで、その後の人生の感じ方が変わる気がします」
「見る見ないの選択は個人でできるのだから、毎年放送してほしい」
「世界唯一の被爆国の一国民として、このことには絶対に蓋をしてはならないと思います。戦後80年の節目の年、改めてこの名作を地上波で見てみたいです」
「これは見たことない人は必見だし、見たことがある人も繰り返し見てもよい作品だと思う」
「本当に悲しく辛い物語なので、子供の頃見た時はショックで何度も見たいとは思いませんでした。それゆえ他のジブリ作品に比べ視聴率が良くなく、最近は放映されてこなかったようですが、大人になるまでに戦争の歴史を知るようになり、こうした作品の重要さや必要性を強く感じるようになりました」
「救いがなく、大人でさえ見るのが辛くなるシーンがあるのは確か。 子供にはショックが大きいかもしれない」
「放送されなくなったのは、実は単に視聴率が取れなくなっただけです。9%くらいならまた2年後くらいに放送されますが、それ以下だともうやりません。火垂るの墓もずっと9%台でしたが、2018年の放送で6%台を出してしまいました」
「あの頃見た衝撃的なシーンの数々はいまだにはっきり覚えています」
など様々な声が上がっている。